きょうの合唱練習風景(9/13)
突然ですが「菱形筋」この漢字読めますか?
筋肉の名前で、りょうけいきんと読むそうです。
レッスンは、この筋肉のお話から始まりました。
今日の目標は伸びやかな声。
伸びやかな声、よく使われる言い方ですが
実際どんな声なのでしょうか。
「伸びやか」
辞書には、心がおだやかで生き生きしているさま、とか
束縛がなくあるがままでゆったりしているさま、
などと書かれていました。
音楽に限らず、伸び伸びとしている様子というのは
周りの人まで心地よい状態にしてくれる気がします。
ある発表会を聴きに行った時のこと。
ピッチは少しずれていましたが、
聴いているこちらまで自由な気持ちになるような
伸びやかな音色でバイオリンを弾いている子がいました。
敏感な耳を持った方が聴いたら、もしかしたら、
そのずれが心地良くないものに思えたかもしれませんが、
私はむしろ、どこまでも届きそうなその音色を、素晴らしいなと感じました。
今日の合唱団も確かにピッチという点では、少しずれていました。
どうしても上ずって聴こえるのです。
でもピッチを気にしてちぢこまっていたら、
伸びやかさを得ることは、きっと出来ないでしょう。
そして何より、今日のレッスンでとっても声が広がってきました。
日曜日に振り替えての練習日だったので
いつもより参加人数が少なかったにも関わらず
2倍、3倍の豊かさが感じられたのです。
自分の身体といえども、そんなに器用に
すぐ思い通りになるわけではありません。
伸びやかさとピッチ、両立を目指して
時間をかけて練習していきたいと思っています。
(文:田中尚美先生)