きょうの合唱練習風景(6/27)
先週に続き「モルダウの流れ」の練習から。
まずはオーケストラで演奏している原曲モルダウを聴きます。
この曲を作った50歳の時には
病気で耳が全く聴こえない状態だったというスメタナ。
こういうエピソードを知るたび、
そうまでして、いや、そうだからこそ?作曲したい!という
作曲家の情熱を感じます。
アルトパートの音を皆で確認したら
すぐにパート別で聴き合いながら歌う練習。
この曲にはソプラノとアルトが
同じメロディーを歌うユニゾンの部分が全くありません。
フレーズの始めこそ同じ音で始まりますが、すぐに離れ離れに。
それだけに緊張感があり、パート同士が支え合うことの大切な曲。
そしてまた、今年度初めての短調の曲でもあります。
一瞬だけテーマが長調になるものの
流れに呼び戻されるかのように短調に。
学校の授業では明るく楽しく!音楽しているだろう小学2年生には
少々背伸びの曲調かもしれませんね。
ところで合唱団では、練習時のお当番を保護者の方に
順番でお願いしていますが
今日のお当番は
モルダウ流れるプラハに何年も住んでいたことがある、というお父様でした。
なんという偶然!
スメタナや、モルダウ、果てはモーツァルトまで。
貴重なお話をたくさん聞かせていただくことが出来ました。
子ども達の中にも、将来海外で生活したり、
仕事をする人も出てくることでしょう。
そんな時、合唱団で歌ったモルダウやドナウを
思い出してくれるでしょうか。
「つたえよう明日へ」と「海に呼ぶ あこがれの詩」の2曲も
まとまってきました。
ステージ発表用に、少し広がって並ぶ形でも歌っています。
コンサートが待ち遠しい今日この頃です。
(文:田中尚美先生)