LOVE & PEACE

19、20日と続けて練習でした。
高校生や私立中学生はテスト前という人が多い中、時間を作って来る団員もちらほら。
嬉しいです。
中学生メインの2日間でした。
中学生はまだまだかわいいところがあって、
譜面上のカンマをスルーして吹いていたら、山本先生から
「このカンマは何だろうって思わなかったかい?」
と、半分冷やかされながら言われていました。
そのカンマはフレージングだったりブレスの場所だったり、
作曲者の思いが込められたカンマだったのですが、
Nちゃんはあっさり
「汚れかと思った」
と言ってのけました。
彼女、かなりの大物です。

自信がないとついつい音がちっちゃくなってしまいますが
「自信はなくても大きく。
 それが上手くなる近道」
と先生から声がかかっていました。
さらに、
「自分はもっと上手くなると信じること。
 信じなければ、もうそれ以上は伸びないよ」
という言葉は聞いていた私の心にも響きました。
その言葉、中学生にはどんなふうに聞こえていたのでしょう。

また、
「強弱記号が書いてなくても、
 譜面から作者の意図しているところを読みとること」
との技術的アドバイスも。
先生には楽譜を見ただけで書いてない強弱記号が、
頭の中で自動的について見えるのだそうです。

今は自分のことで精一杯かもしれないけれど、
まわりの音をよく聴くことが大切、ということも教わりました。

なんだか、音楽は音楽のことにとどまらず、
その人の物事に取り組む姿勢だったり、気持ちだったり、
とても深いところで同じように繋がっているなぁと
あらためて実感しました。
音楽を通して生きる力が育っていくようです。

今日は雨の中、新宿区吹奏楽団から2名、参加していただきました。
メロディラインが入り、団員達が引っ張っていただいたのか、
それとも大人の奏者の参加で「恥ずかしい演奏は出来ない」
と気合が入ったのか、団員達の演奏もかなり熱かったです。

練習でのお話はここまでですが、余談をひとつ。
みなさん「ブルタバ」ってご存知ですか?
ブルタバはチェコの首都プラハを流れる川の名前です。
私は「モルダウ」という名で認識していたため「ブルタバ」という名を
まったく知りませんでした。
合唱でもよく歌われますよね。
モルダウはドイツ語、ブルタバはチェコ語だそうです。
「ブルタバ」はチェコの作曲家スメタナが、母国語で話すことさえ禁じられていた当時、
愛する祖国を思い、作った交響曲の一つ。
それを思うと何も知らなかった自分が恥ずかしくなりました。
練習をしていた音楽室にあったプリントで知りました。
学校の音楽室には愛がつまっているわけですね。
使わせていただけることに、心から感謝です。
そして平和な毎日にも、有難う。

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