6月の合唱練習風景(2018年)
今年度の早稲田少年少女合唱団は、
やなせたかしさんの作品を歌います。
新宿区名誉区民のやなせたかしさんは
ご自身の戦争体験から、
次代を担う子どもたちの平和を常に願う作家でした。
「手のひらを太陽に」に続き取り組むのは「希望の歌」
作曲は、あの信長貴富さん。
この曲との出会いは私にとって衝撃的でした。
素敵な言葉に素敵なメロディー、極めつけに素敵な伴奏と
まさに3拍子揃った曲。
「この曲を歌わなきゃ!」
すぐに楽譜屋さんに走りました。
ありました。
表紙には素敵なやなせさんのイラスト。
売り場にあるピアノですぐにでも弾きたい気持ちを抑え帰宅。
五線に書かれた音符が音になる瞬間がこれまたたまりません。
早くみんなと歌いたいなぁ。
子ども達の顔を思い浮かべながらピアノに向かうこと数時間。
2018年上半期で最高のひと時でした。
第一回の練習では曲名当てクイズをしました。
楽譜は配らず、上口先生による詩の朗読からタイトルを当てるのです。
子ども達は難なくクリア!
「だって、希望の歌なのさって何回も出てきたもん!」
「希望の希の字、私の名前の字と同じだよ」
新しい曲との出会いこそ希望。
それがまた、新たな希望を生む原動力となります。
子ども達がこの歌を歌うことで、どこかの誰かが何かを感じ
また次の希望へときっとつながるでしょう。
ちなみにこの曲の楽譜には
「作詞」でなく「作詩」と書かれていること
皆さんは気づいてますか?
やなせたかしさん、信長貴富さんに感謝。
(文:田中尚美先生)