きょうの合唱練習風景(1/16)

「マーチのテンポで 語りかけるように」

これ、なかなか難しいアドバイスだなぁといつも感じています。
どこに書いてあるかというと…
先週から練習を始めた「あしおと」の楽譜です。

マーチのテンポはわかります。
マーチは行進のことですから、
みんなで足並揃えて前進するように。
ただ、それだとかなり元気なイメージです。
情緒的な感じはありません。
そこに「語りかけるように」と続いたら
なんとなくさきほどまでの勇ましい感じとは違ってきます。
語りかける、とは誰かにしっかり伝えるイメージ。
しかも早口でなく少しゆっくり目に。

それはメロディーのリズムにもあらわれています。
タンタタというリズムの連続。
力強くどんどん進みながら、焦ることなくなめらかに。
なるほど。
ただなめらかなだけでも、ただ元気なだけでもない。
求められているのは絶妙なバランスですね。
さしずめ甘いチョコレートがかかった塩味のポテトチップスかな…
甘いだけじゃない、ピリッとしまった味。
意外なもの同士の組み合わせ。
「あしおと」も偏ることなく
絶妙なバランスで仕上げていきましょう。

今日も少し離れた地域からの体験参加者がありました。
しかも嬉しいことに男の子。
定期演奏会も聴きにきてくれたそうです。
まずは力まないで声を出してみること。
見慣れない楽譜でも目で追ってみること。
初めての子と一緒に団員たちも初心に戻って。

インフルエンザが流行り始めてきているようですが
来週も元気に集まりましょう。

(文:田中尚美先生)

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